絞り(F値)、シャッタースピード、感度(ISO)
カメラを理解し、思い通り写真を撮るためには、
この3つは避けて通れません。
です。
カメラをオートモードで撮影する場合、カメラが周囲の明るさや状況を判断して
絞り、シャッタースピード、感度を決めているんですね。
カメラはレンズを通して必要な分だけ光を集めます。
それを頭に入れた上で説明していきます。
※絞り(F値)
光の入り口を小さくしたり大きくしたりします。
これはレンズの役割です。
光をたくさん集める = 絞りを開く = F値を小さくする。
光を少なくする = 絞る = F値を大きくする。
絞りはF値として表され、上記のように数値が小さくなるほど光が集まります。
逆に光を少なくする場合は数値が大きくなります。
絞りにはもう一つ大きな役割があり、ボケ具合(ピントの合う範囲)を変えられます。
←開放 ーーーーーーーーーーーーー 絞る→
F値 1.4ー2.0ー2.8ー4ー5.6ー8ー11ー16ー22
←ボケ大 ーーーーーーーーーーーーボケ小→
※シャッタースピード(SS)
光の入る時間を長くしたり短くします。
カメラ本体の役割です。
これはわかりやすいでしょうか。
光を長く集める = SSを落とす
光を短く集める = SSを上げる
ただしSSが長くなればブレやすくなります。
※感度(ISO)
感度は感度です 笑
絞りとSSで決められた光を蓄積する場所が昔で言うフィルムなのですが、デジタルの現代ではセンサーと呼ばれます。
そのセンサーの感度を高くすると少しの光でもたくさん蓄積できます。
光を多く蓄積する = 感度を上げる
光の蓄積を少なくする = 感度を下げる
しかし上げ過ぎるとノイズと言ってザラザラした感じになって画質が低下してしまいます。
と言うことで、それぞれの役割はわかって頂けたでしょうか?
これらを組み合わせて光量を調節するんですね。
例えば
F値 8.0
SS 1/125
ISO 200
で撮影したとします。
明るさはちょうどいいのに、ブレちゃうなーと思ったら、どうしたらいいでしょうか?
ブレてしまうのは、手ブレか被写体ブレですので、それがピタっと止まるようにSSを早くしないといけません。
しかーし!SSを早くするだけではせっかくちょうど良い明るさだったのに暗くなってしまいます。
カメラをすでに趣味にしていらっしゃる方でしたらこう言うでしょう。
「感度上げるか絞り開けてSSを稼ぐんやー」
はい、では実際どんな感じかみてみましょう。
例1 F値を下げてSSを上げる
F値 2.8
SS 1000
ISO 200
例2 感度を上げてSSを上げる
F値 8.0
SS 1000
ISO1600
上記の組み合わせですと、ピントの合う範囲が狭くなったり、高感度のノイズがきになるかもしれませんので、これらを組み合わせることもできます。
例3
F値 4.0
SS 1000
ISO 800
カメラのオートモードはこれらを勝手に組み合わせてくれているんですねー。
最初はオートでもいいんです。
でも、「もっとこうしたいな」「こんな写真が撮りたい」と思ったら
それぞれの役割を理解した上で、うまく組み合わせて自分のイメージを写真にしていきましょう。
オリンパス E-M1 + 12-40
F値 11
SS 1/4
ISO 200